2.床の断熱



一般的な戸建の住宅から外へ出ていく熱のうち約10が床です。
床は、直接外気と触れる訳ではなく、基礎という壁が立っているため、熱の逃げをある程度防いでくれます。

netsunige.jpgのサムネール画像

ただ、床は壁や天井と違い、必ず直接肌に触れる部分です。
冷たいと寒さを感じる原因となります。
ただ、みなさんも感じている通り、暖かい空気は上昇するため、床を暖めるのには時間がかかります。
床を断熱することで、その床の寒さを軽減し、快適さが飛躍的に向上します。

例えばキッチンに立って料理を作る時、朝早くだと氷の上に立っているようで、膝が痛くなったり腰が痛かったり肩がこったりする方も多いのではないでしょうか。
それが床を断熱することで、床の冷たさを感じにくくすることができるので、薄着で料理をすることができ、体への負担も減らすことができます。

また、暑さ、寒さだけの問題ではありません。
例えば、冬場家の中でストーブなどを使用すると、熱とともに水蒸気がたくさん出ます。
その水蒸気が、冷たい床に触れると結露をおこし、そこからカビが発生したりしてしまいます。
壁の表面温度が上がりますので結露しづらくなり、カビなどを抑制できます。


現在比較的温暖な土地にたつ住宅の多くが、断熱材が入っていないか、入っていたとしても繊維系断熱材で50mmほどだと思います。
断熱性を上げようと思うと、その断熱材の厚みを倍にすればいいのです。

リフォームでというと、床を剥がして施工しなければなりません。
ただ、方法によっては、床を剥がさずに施工できる方法もあります。
併せて行うリフォームプランに応じて施工の方法を検討してみてはいかがでしょうか。





床の断熱方法として、1階の床下に断熱材を施工する充填断熱という方法と基礎の外側や内側に断熱材を施工する基礎断熱という2つの方法があります。


☆床断熱

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☆基礎断熱

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2つ挙げました充填断熱と基礎断熱ですが、それぞれ長所短所があります。
充填断熱及び基礎断熱のページにそれぞれの特徴を詳しく掲載していますので、ご確認ください。

昔の家は、床を無垢のぶ厚い板材を使用することによって、外の寒さを防いでいました。
ただ、木(杉)の断熱性は一般的に断熱材として使われるグラスウールの約3.3倍熱を通しやすいのです。
床の厚みも30mm程度であったため、断熱性能は高くありません。
昔の家は、寒い訳です。
そんなことから、断熱性能の高い断熱材が普及してきました。

断熱方法は、価格、求める性能、地熱の利用などである程度決まってきます。
近年では、年間を通じて外気温よりも温度変化の小さい地熱を利用する考え方も広がりつつあります。

それぞれの特徴を確認し、あなたにあった断熱方法を検討してください。

            

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