Ⅱ.断熱材とは?



断熱は、家の中の「快適」さを上げるために、外の寒さ、暑さを家の中に入れないようにするためのものです。
また、建物の中で暖房や冷房をした熱を外に逃がしにくくする効果が高く、近年言われる「省エネ」の住宅にするためになくてはならない建築材料となりました。

住宅の断熱性を上げるために使われる断熱材ですが、熱を伝えにくくするために、材料の中に空気を固定させています。その空気の閉じ込め方で材料が異なってきます。
大きく分けると、グラスウールなどのように微細な繊維の間に空気を閉じ込める繊維系断熱材と、発泡スチロールなどのように細かな独立した気泡の中に空気を閉じ込める発泡系断熱材とがあります。

断熱材は施工する場所や工法に応じて適切なものを選ぶことや、しっかりとした施工が非常に重要です。
各断熱材のページで紹介していますので、しっかりと確認をしてください。



断熱材は、熱伝導率が低いほど、厚さを増すほど断熱性能が高くなります。
断熱性能は、熱伝導率λ(ラムダ)熱抵抗値R(アール)で表されます。

熱伝導率とは、
物質における熱の伝わりやすさを表す値で、 その値が小さいほど熱が伝わりにくい(=断熱性能が良い)材料といえます。
また、熱伝導率は、材料の厚みに関係なくその材質によって決まります
単位は、W/mKで表わされ、材料の両面に1℃の温度差がある時、1mの厚みの材料の中を、1時間でどの程度の熱量が通過するかを表しています。

熱抵抗値とは、
ある厚みの材料の熱の伝わりにくさを表す値です。
「厚み÷熱伝導率」の計算で求められ、その値が大きいほど熱が伝わりにくい(=断熱性能が良い)材料ということになります。
つまり、断熱性能を高めるには断熱材を厚くする、または熱伝導率の小さな材料を選ぶことになります。
単位は、 m2・K/Wで表わされます。
R(熱抵抗値)=d(厚み)/λ(熱伝導率) によって計算することができます。

            

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