床は、直接外気と触れる訳ではなく、基礎という壁が立っているため、熱の逃げをある程度防いでくれます。
ただ、床は壁や天井と違い、必ず直接肌に触れる部分です。
冷たいと寒さを感じる原因となります。
ただ、みなさんも感じている通り、暖かい空気は上昇するため、床を暖めるのには時間がかかります。
床を断熱することで、その床の寒さを軽減し、快適さが飛躍的に向上します。
例えばキッチンに立って料理を作る時、朝早くだと氷の上に立っているようで、膝が痛くなったり腰が痛かったり肩がこったりする方も多いのではないでしょうか。
それが床を断熱することで、床の冷たさを感じにくくすることができるので、薄着で料理をすることができ、体への負担も減らすことができます。
また、暑さ、寒さだけの問題ではありません。
例えば、冬場家の中でストーブなどを使用すると、熱とともに水蒸気がたくさん出ます。
その水蒸気が、冷たい床に触れると結露をおこし、そこからカビが発生したりしてしまいます。
壁の表面温度が上がりますので結露しづらくなり、カビなどを抑制できます。
現在比較的温暖な土地にたつ住宅の多くが、断熱材が入っていないか、入っていたとしても繊維系断熱材で50mmほどだと思います。
断熱性を上げようと思うと、その断熱材の厚みを倍にすればいいのです。
リフォームでというと、床を剥がして施工しなければなりません。
ただ、方法によっては、床を剥がさずに施工できる方法もあります。
併せて行うリフォームプランに応じて施工の方法を検討してみてはいかがでしょうか。